
CISITALIA 202C
チシタリア・202C
(ミッレ・ミリア出場車)
チシタリア(Cisitalia)は、Compagnia Industriale Sportiva Italiaのイニシャルから取ったブランド名であり、繊維工業で財をなしたイタリアのピエロ・ドゥジオが第二次世界大戦後に興したスポーツカー製造会社だ。ドゥジオは1937年のミッレ・ミリアでクラス優勝を果たすほどのドライビング技術をもっていた。彼の元にはフィアットの辣腕技術者のほか、タツィオ・ヌヴォラーリ、ピエロ・タルッフィなど世界に誇れる著名なレーシングドライバーが集まり、レーシングカー作りで得た技術をもって市販スポーツカーの製造計画を立てはじめる。
202Cのデビューは1947年。フィアット製のエンジンやパーツを用いて、名匠バッティスタ・ピニン・ファリーナによってデザインされた。780kgの軽量ボディに55馬力を発揮する直列4気筒 1,089ccエンジンを搭載し、最高速度165km/hを誇った。レースにおいては1947年のミッレ・ミリアではアルファ ロメオ「8C 2900Bベルリネッタ」と壮絶なバトルを展開。トラブルもあり惜しくも敗れたものの2−3−4位の上位を占めた。
チシタリア202Cは1951年にニューヨーク近代美術館(MoMA)で開催された自動車特別展「Eight Automobiles」に展示されたが、後のチシタリア一台だけが残され、自動車としてはMoMA史上初めての常設展示作品となったことは有名。連続した曲面造形デザインは秀逸であり、現代の基準で眺めても十分に先進的である。正にスポーツカーの美の概念を変えた車であった。
チシタリア202Cは計約100台が製造された。この展示車は1948年のミッレ・ミリアや、1951~54年の北米レースへの出場歴を有する。
車両データ |
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展示期間 | 2022年10月7日~ |